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2017年6月27日 (火)

肉球が教えてくれること(トラとの出会い)

通院2日目、家人の付き添い無しに私一人でトラを皮下補液治療に連れて行った日の会話です。



トラの可愛い可愛いお手手。(前脚という別名があるらしい)



そして可愛い可愛いあんよ。(後ろ脚という(以下略))

でも、この右あんよには しまえなくなってる爪が2つくらいあります。この飛び出して見える真ん中のほうの指は常に横を向いていて、本来、足の先端のほうにある、指毎に山のように盛り上がった造りの骨がありません。

先生はこれに直ぐに気付き、「怪我ですか?」と尋ねてきました。

けど、庭先に一年通い続けてくれたトラを家に迎え入れた時、彼は既に推定5歳。トラには、私にもわからない空白の5年間程の歴史があります。何故こんなに人間が大好きなのに、孤独に外での生活を送ることになったのか。その壮絶で波乱万丈であろう事が想像に難くない日々を、何度も何度も考えては頭から消しました。

私は「この子と出会った時には既に5歳くらいで、(怪我の原因が)わからないんです。」と答えました。

先生は「これは、骨折してますね。(真ん中の指だけの怪我なので)恐らく……事故に遭って。」と推測していました。

治療で意識がハッキリしてきたのに、初診時と変わらず点滴におとなしく耐えて人に攻撃もして来ないトラ。

私 「この子は本当に優しくて……。こんな風に嫌な事をされても怒らないで我慢して。耐える子なんです。野良子として外に暮らして辛い目にも遭ったはずなのに、すごくすごく、人間のことを信頼しているんです。」

先生「そうなんですか。ただおとなしいだけじゃないのね。お外で暮らすことになってしまうわけは。大体、迷子か、飼育放棄されてしまったのか…とか。」

しばらく間を置いて先生が静かにおっしゃいました。

先生「或いは、飼ってた方が亡くなってしまったか。かな。こんなに人間の事が好きなんだものね。去勢手術もされているし、きっとね、小さい頃から(人間に)すごく愛されて育っていた子だと思いますよ」

トラが動かないよう押さえてたから泣かなかったけど……涙が出そうになった。


先生。私もずーーーっとそう思っていました。この子は人間から沢山の愛情を注がれて暮らしていた子だと。

トラと出会った頃は、小さいので仔猫だと思っていました。そしておとなしいので、実は骨格が小さめな成猫の男の子だとわかった時はビックリしました。こんなに仔猫みたいに可愛らしくて、優しくて、周りとの調和を大事にし、平和平穏を何よりも願うニコニコ猫を誰が好きで手放すものかと。きっと前の飼い主さんとは止むを得ない深い事情があって離別しているはずだと。


自分達が転勤族だから。先住猫がいるから。この子がもし飼い猫だったら困るから。
何かと理由をつけてはトラの保護をためらっていた私。

それでも、うちの庭先に毎日顔を出していたトラ。雨の日も雪の日も。ついには嵐の日にもずぶ濡れでサンデッキに座り続けて鳴いていた。見かねてバスタオルでゴシゴシ拭いたらとても喜んでいた。触るとシッポを立てて全身で喜びを表現していた。全身で、人間が好きだ、もっと触って、と。晴れた日は網戸をよじ登って、この家に入れて。とアピールしていたトラ。

大雨や台風が多い九州。家人はひたむきなトラに根負けし、「全部俺がやるから、トラをこの家に入れてくれ」と夏の日に決行した。本当に家人一人でトラをお風呂で洗い、病院に連れて行き、病気のキャリア検査と虫下しのレボリューションをさせた。同居のピャーもレボリューションを一緒にやった。幸い、トラはなんの病気も無く健康優良児だった。一週間ほど猫同士を隔離し、晴れてトラは「うちの子」になった。


私には勇気がない。自分の事すら おぼつかないのに、他人や弱い子達を守り抜ける自信が無いのだ。

でも、ピャーともトラとも。「出会った」。家人が手を引っ張ってくれて、人間二人なら、なんとか。なんとかやれる。やるしかない。と思いながら、自分の心の中にある泣いて怯える子供の部分を押し潰して、今日までやってきた。いや、今日まで、じゃない、これからだって。




ふとトラのお手手とあんよを見つめていると、ある事が気になった。色が薄い。色が薄いのは貧血の表れだそうだ。

私の作ったデタラメな歌、「ピャーのお手手はアポロチョコ♪ トラのお手手はビターチョコ♪」。トラのお手手はビターチョコだものね。早く色が戻ってきますように。頑張らなきゃ。


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2013年5月のおデブビターチョコ🐯🐅

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2013年9月のアポロチョコ🐱🐈


肉球は、トラの大敵である低体温症状も教えてくれます。小まめにスベスベの肉球の温度を確かめては室温を上げ、湯たんぽを温め直します。もっと早いのは、トラを抱き続けてこちらの体温を分けてあげる方法。

私はあなた達、大切な家族を幸せにする為なら なんでもやるから大丈夫。約束は破らない。

絶対に。


※なかなか通院日記をまとめることが難しくまだ書き上げられない日が残ってますが、後程(トラの付き添いの合間に)更新します。トラは疲れで眠り、休んでいます。この記事は今朝(6/27朝)の写真を使っています。


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  • 名前: ピャー(♀)

    誕生日:
    2007年5月21日(推定)
    性格:
    寂しがりやの甘えん坊。で、暴れん坊。
    特技:
    噛み付き、飛びつき、引っ掻き、脅かし、睡眠
    好きな場所:
    冬はあったか、夏は涼しい二重層。(丸八真綿?)
    好きな物:
    チーズ、鶏ささみ、おさかな何でも、卵、氷、猫ミルク、バニラ、お化粧の香り
    嫌いな物:
    電子音楽(逃げるほどイヤ)


    名前: トラ(♂)

    誕生日:
    2007年5月21日(希望)
    性格:
    悟りを開いた心の広さ。気は優しくて力持ち。
    特技:
    ビニール舐め、段ボール壊し、顔の上を踏ん付けて歩くこと、睡眠
    好きな場所:
    ピャーの好きな場所は僕のもの
    好きな物:
    特にお魚(海のものも畑のものもドンと来いの男前)、あたりめとまたたびの香り
    嫌いな物:
    工事の音(基本的に静かなところが好き) 、喧嘩、粘着テープ







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